虎を描きて狗に類す
読み方
とら を えがきて いぬ に るいす意味
すぐれたものや立派な人物をまねようとしても、力量が足りないと、かえってつまらないもの・見苦しいものになってしまうというたとえ。高い目標を持つこと自体よりも、実力や理解のないまま形だけをまねる危うさを戒める言葉。由来
中国の故事成語「画虎類狗」に由来する。出典は南朝宋の范曄が5世紀(432〜445年ごろ)に編纂した『後漢書』馬援伝。後漢時代(1世紀)の武将・馬援が、甥たちに、立派な人物を安易にまねると虎を描くつもりが犬のようになる、と戒めた話に基づく。日本への伝来時期は不詳。備考
文語的で硬い表現。日常会話より評論・文章語で使われることが多い。「狗」は犬の意で、ここでは卑近で劣ったもののたとえとして用いられる。例文
- 有名監督の作風をまねたつもりだろうが、脚本が浅く、虎を描きて狗に類すという印象だった。
- 一流企業の制度を形だけ導入しても、現場に合っていなければ虎を描きて狗に類すになりかねない。
- 彼は名人の筆遣いをまねたが、基礎ができていないので、まさに虎を描きて狗に類すだった。
- 海外の成功例をそのまま移植すればよいという考えは危険だ。準備不足では虎を描きて狗に類すだ。
- 高級ブランドの広告を意識したデザインらしいが、品格が伴わず、虎を描きて狗に類すと言われても仕方ない。
類義語
- 虎を画いて犬に類す
- 画虎類狗
- 猿真似
- 生兵法は大怪我のもと
- 身の程知らず
対義語
- 青は藍より出でて藍より青し
- 出藍の誉れ