苛政は虎よりも猛し
読み方
かせい は とら よりも たけし意味
人民を苦しめる過酷な政治や重い税の取り立ては、人を襲う虎よりも恐ろしいという意味。自然の脅威よりも、悪政によって日々生活を圧迫される苦しみのほうが深刻である、という戒めを表す。由来
中国の古典『礼記』檀弓下に見える「苛政猛於虎也」に由来する。孔子が墓前で泣く女性に理由を尋ねると、家族が虎に殺されたが、厳しい政治がないのでこの地を去らないと答えたため、孔子が弟子に「苛政は虎よりも猛し」と戒めたという故事。『礼記』の成立は前漢時代、紀元前1世紀ごろとされる。備考
古風で硬い表現。日常会話より、政治批判・歴史解説・文章語で用いられる。「猛し」は古語的な読みで、現代語では「恐ろしい」に近い。例文
- 重い税と強制労働に苦しむ民の姿を見ると、まさに苛政は虎よりも猛しだと思う。
- 治安の悪い土地よりも、役人の横暴が続く土地のほうが住民にはつらい。苛政は虎よりも猛しである。
- 歴史の授業で、民衆が悪政から逃れて移住した話を聞き、苛政は虎よりも猛しという言葉を思い出した。
- 災害よりも、その後の不公平な徴税や弾圧のほうが人々を追い詰めた。苛政は虎よりも猛しというべき状況だった。
- 為政者は、苛政は虎よりも猛しという戒めを忘れず、民の暮らしを守る政治を行うべきだ。
類義語
- 苛政猛虎
- 悪政は虎よりも恐ろしい
- 重税は民を苦しめる
対義語
- 仁政は民を安んず
- 善政
- 徳政