芸人に年なし
読み方
げいにん に とし なし意味
芸を職業とする人は、年齢の若さや老いに左右されず、実力や魅力があればいつまでも活躍できるという意味。また、芸の世界では年齢よりも技量・経験・個性が重んじられることをいう。由来
正確な成立年は不明。近世から近代にかけて、歌舞伎・落語・講談・寄席芸など、年齢を超えて芸を磨き続ける芸能者の世界で生まれ広まった言い方と考えられる。少なくとも明治期以降の芸能・演芸の文脈で用例が見られる。備考
主に芸能・演芸の世界で用いる。年齢を無視して無理を勧める意味ではなく、芸の力や経験が年齢を超えるという称賛の表現。例文
- 八十歳を過ぎても舞台に立つ師匠を見ると、まさに芸人に年なしだと思う。
- 新人より声量も間もすぐれているあの落語家には、芸人に年なしという言葉がよく似合う。
- 年齢を理由に引退を勧められたが、彼女は芸人に年なしと笑って稽古を続けた。
- 若い俳優ばかりが注目される中で、ベテランの存在感が観客を圧倒し、芸人に年なしを実感した。
- 祖母は九十歳になっても三味線の舞台に出る。芸人に年なしとはこのことだ。
類義語
- 芸に年なし
- 名人に年なし
- 老いてますます盛ん
対義語
- 年には勝てぬ
- 老いには勝てぬ
- 寄る年波には勝てぬ