芸は身の仇
読み方
げい は み の あだ意味
身につけた芸や才能が、かえって災いを招いたり、自分の立場を悪くしたりすること。才能があるために油断したり、周囲から利用されたり、遊芸にのめり込んで本業や生活を損なったりする場合にいう。由来
正確な初出や成立年は不詳。諸芸・遊芸が広く行われた江戸時代以降に、「芸は身を助く」と対になる戒めの表現として広まったと考えられる。芸が生活の助けになる一方で、身を滅ぼす原因にもなるという経験則から生まれたことわざ。備考
「芸は身を助く」の反対に近いことわざ。才能や特技そのものを否定するのではなく、扱い方を誤る危険を戒める表現。例文
- 歌がうまいばかりに毎晩宴会に呼ばれ、仕事をおろそかにしてしまった。まさに芸は身の仇だ。
- 彼は手品が得意だったために余興係を押しつけられ続け、肝心の準備が進まず、芸は身の仇となった。
- 絵の才能を買われて無償の依頼ばかり受けているうちに疲れ果てた彼女を見て、芸は身の仇だと思った。
- 趣味の落語が評判になったのはよいが、それで本業の信用を失っては芸は身の仇である。
- 特技を持つのはよいことだが、それに振り回されて生活を壊せば、芸は身の仇になりかねない。
類義語
- 才子才に倒れる
- 策士策に溺れる
- 能あるゆえに身を誤る
対義語
- 芸は身を助く
- 芸は身を助ける