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芸が身を助けるほどの不仕合わせ

読み方

げい が み を たすける ほど の ふしあわせ

意味

身につけた芸や特技で生活の糧を得られるのはよいことに見えるが、そもそもそうしなければならない境遇になったこと自体が不幸だ、という皮肉。『芸は身を助ける』を逆にとらえ、技能に頼らざるを得ない苦境をいう。

由来

成立年・初出は未詳。江戸時代後期(18〜19世紀ごろ)には、町人社会で芸能・手職を頼みに糊口をしのぐ状況を背景に、『芸は身を助ける』を反語的・洒落的に言い換えた俗諺として広まったとされる。

備考

『芸は身を助ける』を単純に肯定せず、生活苦への皮肉を込める表現。現代ではやや古風で、会話より文章・解説で見かけやすい。

例文

  • 会社が倒産し、昔習った三味線でどうにか収入を得たが、祖母は「芸が身を助けるほどの不仕合わせだね」とこぼした。
  • 失業後、彼は趣味だった似顔絵で日銭を稼ぐことになり、まさに芸が身を助けるほどの不仕合わせを味わった。
  • 踊りを教えて家族を養えたのは救いだったが、母はそれを芸が身を助けるほどの不仕合わせだと振り返っている。
  • 特技で食いつなげるのは幸運にも見えるが、家を失ってからのことなら芸が身を助けるほどの不仕合わせである。
  • 万一のために技術を身につけておくのは大切だが、できれば芸が身を助けるほどの不仕合わせには遭いたくない。

類義語

  • 芸は身の仇
  • 器用貧乏
  • 才子才に倒れる

対義語

  • 芸は身を助ける
  • 手に職があれば食いっぱぐれない
  • 一芸に秀でる者は強い

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