花も折らず実も取らず
読み方
はな も おらず み も とらず意味
目の前に美しい花や役に立つ実があっても手を出さないことから、美色や風流、また実利や利益にも執着しない、無欲で淡泊なさまをいう。文脈によっては、欲がなさすぎて好機を生かさない、才覚がないという含みで使われることもある。由来
正確な初出年は不明。花を折って愛でることと、実を取って食べることを、美しいもの・色欲・風流と、実利・利欲になぞらえた表現と考えられる。成立時期も未詳だが、近世以降のことわざ・成句として伝わったものとされる。備考
現代では使用頻度が低く、やや古風。褒め言葉にも皮肉にもなり得るため、文脈に注意。特に「無欲」を評価するか「好機を逃す」と見るかで印象が変わる。例文
- 彼は昇進の話にも副業の誘いにも興味を示さず、まさに花も折らず実も取らずという人だ。
- あれほど条件のよい縁談だったのに、花も折らず実も取らずで断ってしまった。
- 欲を出さないのは立派だが、花も折らず実も取らずでは、せっかくの機会がもったいない。
- 祖父は若いころから花も折らず実も取らずで、金もうけにも遊びにも淡泊だったという。
- 彼女の研究姿勢は花も折らず実も取らずで、名声よりも自分の納得を大切にしている。
類義語
- 無欲恬淡
- 清廉潔白
- 淡泊
- 欲がない
- 色にも欲にも迷わない
対義語
- 花も実もある
- 名利を追う
- 貪欲に求める