花は根に鳥は古巣に
読み方
はな は ね に とり は ふるす に意味
花が最後には根元へ戻り、鳥が古い巣へ戻るように、物事は本来の場所や根本へ帰っていくというたとえ。特に、人は年を重ねたり苦労したりすると、故郷・生家・昔なじみの場所を懐かしみ、そこへ帰りたくなるものだという意味で用いられる。由来
正確な初出や成立年は不詳。花が散って根元の土に返り、鳥がかつての巣へ帰るという自然の観察から生まれたたとえで、古くから日本の俚諺として伝わる。江戸時代のことわざ集・譬喩集にも類句が見られるとされるが、特定の作者はない。備考
やや古風で文学的な表現。会話では「故郷は忘れがたい」「鳥は古巣に帰る」などの形の方が通じやすい。末尾に「帰る」を補って用いられることもある。例文
- 都会で長く働いた父は、退職後に故郷へ戻ると言い出した。まさに花は根に鳥は古巣にだ。
- 海外生活は刺激的だったが、年を取るにつれて生まれた町が恋しくなり、花は根に鳥は古巣にという言葉を実感した。
- 彼女は成功して東京に家を構えたが、最後は祖父母のいる村で暮らすことを選んだ。花は根に鳥は古巣にというものだ。
- 同窓会で昔の仲間に会うと、不思議と学生時代に戻った気がする。花は根に鳥は古巣にとはよく言ったものだ。
- どれほど遠くへ行っても、心のどこかで生まれ故郷を求めている。花は根に鳥は古巣に、私もいつか帰りたい。
類義語
- 鳥は古巣に帰る
- 本に返る
- 故郷忘じ難し
- 狐死して丘に首す
- 落葉帰根
対義語
- 故郷を捨てる
- 根無し草になる
- 帰る所がない