花の下より鼻の下
読み方
はな の した より はな の した意味
花見で花の美しさを眺めるより、鼻の下、つまり口に入る飲食物のほうを好むという意味。風流や見た目の美しさよりも、実際の利益・満足・食べ物を重んじるたとえで、「花より団子」とほぼ同じ意味で使われる。由来
「花の下」は花見で桜などの花の下にいること、「鼻の下」は口のある場所を指す語遊び。花を鑑賞する風流より、口に入る食べ物を喜ぶ庶民的感覚を表したもの。成立時期は未詳だが、近世以降の花見文化と結びついて広まった表現と考えられる。備考
「花」と「鼻」の同音を使った洒落。現在は「花より団子」のほうが一般的で、本表現はやや古風・通人的に響く。例文
- せっかく桜が満開なのに、彼は弁当の中身ばかり気にしていて、まさに花の下より鼻の下だ。
- 美術展に誘ったのに、友人は帰りのレストランの話ばかりしている。花の下より鼻の下とはこのことだ。
- 花見の場所取りを任されたが、皆の関心は桜より屋台だった。花の下より鼻の下である。
- 高級な器の美しさより、盛られた料理の量を気にするあたり、彼女は花の下より鼻の下だ。
- 旅行先の歴史的建造物には目もくれず名物料理を食べ歩く父を見て、母が『花の下より鼻の下ね』と笑った。
類義語
- 花より団子
- 色気より食い気
- 名を捨てて実を取る
- 実利を取る
対義語
- 花より団子(価値観として逆に見る場合は「団子より花」)
- 団子より花