良工は材を捨てず
読み方
りょうこう は ざい を すてず意味
すぐれた職人は、どんな材木でも性質を見きわめて生かし、むやみに捨てないということ。転じて、すぐれた指導者や管理者は、人の長所や適性を見つけて活用し、無用な人材として切り捨てたりしないというたとえ。由来
中国の漢籍に由来する「良工不棄材」を訓読したことばとされる。良い工匠は材木の特徴を見て使い道を考える、という発想から生まれた。具体的な原典・成立年は未詳だが、漢文受容を通じて日本に入り、江戸期以降のことわざ資料にも見られる表現である。備考
人材育成・組織運営の文脈でよく使われる。材木の話から転じた比喩なので、人に使う場合は「能力を見いだす」肯定的な意味で用いる。例文
- 良工は材を捨てずというから、経験の浅い新人にも必ず生かせる長所があるはずだ。
- この曲がった木を見事な棚に仕上げるとは、まさに良工は材を捨てずだね。
- 彼は失敗した部下を責めるだけでなく、別の部署で力を発揮できるようにした。良工は材を捨てずというものだ。
- 古い資料でも整理すれば企画のヒントになる。良工は材を捨てずの精神で見直してみよう。
- 監督は控え選手の特徴をよく見て起用するので、良工は材を捨てずという言葉がぴったりだ。
類義語
- 適材適所
- 人を見て法を説け
- 使いようによっては物の用に立つ
- 捨てる神あれば拾う神あり
対義語
- 下手の道具調べ
- 才子多病