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船盗人を徒歩で追う

読み方

ふなぬすびと を かち で おう

意味

船を盗んで逃げる者を歩いて追いかけても追いつけないことから、目的に対して手段がまったく不適切で、成功する見込みがないことのたとえ。見当違いの方法で物事を成し遂げようとする愚かさをいう。

由来

船を盗んだ者は水上を進んで逃げるのに、追う側が陸上を徒歩で追っても追いつけるはずがない、という状況から生まれたたとえ。成立時期は未詳だが、近世以前から用いられた口承的な比喩表現と考えられ、江戸期の俚諺・俗諺の系統に属する。

備考

「徒歩」はここでは古風に「かち」と読む。現代会話ではやや硬く古めかしい表現で、文章や比喩的説明で使われることが多い。

例文

  • 経験のない人だけで大規模なシステムを一晩で復旧しようとするのは、船盗人を徒歩で追うようなものだ。
  • 海外市場を調べずに新商品を売り込むなんて、船盗人を徒歩で追う計画だよ。
  • 証拠を集めずに相手を問い詰めても、船盗人を徒歩で追うだけで解決にはならない。
  • 古い地図だけを頼りに変わり続ける街を歩くのは、まさに船盗人を徒歩で追うようなものだった。
  • 予算も人員もないまま全国展開を目指すのは、船盗人を徒歩で追うに等しい。

類義語

  • 木に縁りて魚を求む
  • 畑に蛤
  • 山に蛤を求む

対義語

  • 餅は餅屋
  • 適材適所

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