老いて再び児になる
読み方
おいて ふたたび こ に なる意味
年を取ると、体力や判断力が衰えたり、感情の抑えが利きにくくなったりして、幼い子どものような言動をするようになるということ。老いによる心身の変化を、人生が再び子どもの状態に戻るようにたとえたことわざ。由来
正確な初出年代は不詳。中国古典に見られる「老いれば子どもに返る」という発想に基づく表現とされ、日本では江戸時代のことわざ集・教訓書類に類句が見える。「児」は子どもの意で、老年期の心身の衰えや無邪気さを幼児にたとえたもの。備考
老化や介護の文脈で使われるが、相手を幼稚だと見下す響きもあるため、本人に向けて直接言うのは避けたい表現。例文
- 祖父は最近、好き嫌いをはっきり言うようになり、家族は「老いて再び児になるだね」と笑って受け止めている。
- 厳格だった先生が晩年は冗談ばかり言うようになり、老いて再び児になるという言葉を思い出した。
- 老いて再び児になると言うが、父が同じ話を何度も楽しそうにする姿を見ると、少し切なくなる。
- 介護の現場では、老いて再び児になるという面だけでなく、その人の尊厳を大切にする姿勢が求められる。
- 母は年を重ねてから甘いものを欲しがるようになり、老いて再び児になるとはこういうことかと思った。
類義語
- 年寄りの子供返り
- 老人は子供に帰る
- 老いれば童に返る
対義語
- 亀の甲より年の功
- 老馬の智
- 老いたる馬は道を忘れず
- 老いて益々壮んなる