老いたる狐は罠にかからぬ
読み方
おいたる きつね は わな に かからぬ意味
年を取った狐は経験を積んでいて罠にかからないことから、経験豊富で世慣れた人は、簡単にはだまされたり失敗したりしないというたとえ。特に、老練な人物の用心深さや洞察力をいう。由来
狐は昔話や民間伝承で「ずる賢い」「人を化かす」動物とされ、さらに老いた狐は経験と警戒心を備えた存在と考えられたことに由来する。西洋にも “An old fox is not caught in a snare.” という同趣旨のことわざがあり、日本での定着時期・初出年は未詳。近世以降のことわざ集や翻訳を通じて広まった可能性がある。備考
やや文語的で、日常会話では「年の功」「海千山千」のほうが自然な場合もある。人を狐にたとえるため、相手によっては皮肉に響く。例文
- あの交渉相手は業界三十年のベテランだ。老いたる狐は罠にかからぬで、甘い条件には乗ってこない。
- 詐欺まがいの投資話を持ちかけられたが、祖父は老いたる狐は罠にかからぬとばかりに、すぐに見抜いた。
- 新人の小細工で部長を動かそうとしても無理だよ。老いたる狐は罠にかからぬというものだ。
- 相手の社長は老いたる狐は罠にかからぬ人だから、こちらの弱みを隠してもすぐ気づかれるだろう。
- 彼女は何度も修羅場をくぐってきた弁護士で、老いたる狐は罠にかからぬように、相手の誘導尋問を巧みにかわした。
類義語
- 亀の甲より年の功
- 老馬の智
- 海千山千
- 年の功
- 老練はだてではない
対義語
- 猿も木から落ちる
- 弘法にも筆の誤り
- 河童の川流れ