義理張るより頬張れ
読み方
ぎりばる より ほおばれ意味
体面や付き合い上の義理を重んじて無理をするより、まず自分にとって実際に役立つこと、特に食べて腹を満たすことを優先せよ、という意味。形式・世間体より実利を取れという教え。由来
成立年代は不詳。江戸時代以降の庶民生活の中で広まったと考えられる。「義理張る」は義理や体面を必要以上に重んじること、「頬張る」は食物を口いっぱいに入れて食べること。似た音の「張る」を掛け、義理より食べる実益を選べという俗諺になった。備考
やや古風で俗語的な言い回し。礼儀を軽んじよというより、無理な義理立てより生活上の実利を重んじる場面で使う。例文
- 会費の高い付き合いに無理して出るより、今月は生活費を守ろう。義理張るより頬張れだ。
- 見栄で高価な贈り物を買う必要はないよ。義理張るより頬張れというし、身の丈に合った品で十分だ。
- 上司の誘いを断りにくいのは分かるが、体調が悪いなら帰って休め。義理張るより頬張れだ。
- 親戚の集まりに全部顔を出していたら貯金が尽きる。今回は義理張るより頬張れで、必要な用事を優先する。
- 形式だけの接待に予算を使うより、社員の昼食補助に回したほうがいい。まさに義理張るより頬張れだ。
類義語
- 花より団子
- 名を捨てて実を取る
- 名を取るより実を取れ
- 実を取る
- 腹が減っては戦はできぬ
対義語
- 武士は食わねど高楊枝
- 義を見てせざるは勇無きなり
- 利を見て義を思う