粉糠三合あれば婿に行くな
読み方
こぬか さんごう あれば むこ に いくな意味
たとえ粉糠を三合持っている程度のわずかな財産しかなくても、婿入りはしないほうがよいということ。婿として妻の家に入ると立場が弱く、気苦労や不自由が多いとする、昔の家制度や男尊女卑的な価値観を背景にしたことわざ。由来
成立年代は不詳。「粉糠三合」は、米ぬかを三合だけという、ほとんど価値のないわずかな持ち物のたとえ。江戸時代以降の家制度・婿養子の慣習を背景に、妻の家に入る婿は肩身が狭いという民間の見方から生まれ、近世から近代のことわざ集に類句が見られる。備考
現代では性別役割や家制度を前提にした古い価値観を含むため、使用時は注意が必要。歴史的なことわざとして説明的に用いられることが多い。例文
- 祖父は昔気質で、長男が婿養子になると聞くと「粉糠三合あれば婿に行くな」と渋い顔をした。
- 「粉糠三合あれば婿に行くな」というが、今は夫婦の形も家族の形も人それぞれだ。
- 彼は相手の家業を継ぐ覚悟があるので、周囲に「粉糠三合あれば婿に行くな」と言われても迷わなかった。
- このことわざは、婿の立場が弱かった時代を映しており、「粉糠三合あれば婿に行くな」と教えられた人も多かった。
- 父は冗談めかして「粉糠三合あれば婿に行くな」と言ったが、最終的には二人の意思を尊重してくれた。
類義語
- 糠三合あれば婿に行くな
- 粉糠三合持ったら婿に行くな
- 箸一本あれば婿に行くな