米食った犬が叩かれず糠食った犬が叩かれる
読み方
こめ くった いぬ が たたかれず ぬか くった いぬ が たたかれる意味
本当に悪いことをした者は罰を受けず、たいした罪のない者や、より軽い過失の者が罰せられることのたとえ。物事の処罰や責任追及が不公平で、真の原因や主犯が見逃されている状況をいう。由来
米は価値のある主食、糠は米を精白した際に出る副産物で価値が低いものとされた。高価な米を食べた犬は見逃され、安い糠を食べた犬だけが叩かれるという不条理な情景から生まれた言い回し。成立時期は不詳だが、近世以降の口承・俗諺として伝わったと考えられる。備考
不公平な処罰や責任転嫁への批判に使う。やや古風で、日常会話より文章・評論・年配者の表現に見られる。例文
- 不正を指示した上司は処分されず、書類を作っただけの部下が責められるなんて、米食った犬が叩かれず糠食った犬が叩かれるようなものだ。
- 大口の脱税者はうまく逃げ、小さな記入ミスをした人だけが厳しく追及されるのは、米食った犬が叩かれず糠食った犬が叩かれる話だ。
- 事件の中心人物は名前も出ないのに、末端の担当者だけが謝罪会見に立たされた。まさに米食った犬が叩かれず糠食った犬が叩かれるだ。
- 本当に予算を浪費した部署はおとがめなしで、節約していた部署が削減対象になるとは、米食った犬が叩かれず糠食った犬が叩かれると言いたくなる。
- 親が壊した花瓶なのに、近くにいた子どもが叱られた。これでは米食った犬が叩かれず糠食った犬が叩かれるではないか。
類義語
- 濡れ衣を着せられる
- とばっちりを食う
- 身代わりになる
- 尻拭いをさせられる
- 泣きを見る
対義語
- 信賞必罰
- 勧善懲悪
- 自業自得
- 因果応報