秋の日と年寄りは暮れ易い
読み方
あきのひ と としより は くれやすい意味
秋の日があっという間に暮れるように、年を取った人の残された時間も短く、衰えや終わりが早く来やすいというたとえ。季節の移ろいの速さと老いのはかなさを重ねていう言葉。由来
正確な成立年は不明。秋分を過ぎると日没が急に早く感じられる生活実感と、「日が暮れる」「人生が暮れる」という語感を重ねた日本の俗諺とされる。少なくとも近世以降、農村・町場の口承的な言い回しとして広まったと考えられるが、文献上の初出年代は特定しにくい。備考
老いを「暮れる」と表すため、相手に直接言うと失礼・不吉に響くことがある。会話では季節感や人生の無常を述べる文脈で慎重に使う。例文
- 祖父が入院してから急に弱ったのを見ると、秋の日と年寄りは暮れ易いという言葉が身にしみる。
- 夕方五時にはもう暗くなっていて、まさに秋の日と年寄りは暮れ易いだね。
- 母は元気そうにしているが、秋の日と年寄りは暮れ易いと思って、会えるうちに会いに行くことにした。
- 退職後の時間は長いようで短い。秋の日と年寄りは暮れ易いのだから、やりたいことを先延ばしにしない方がいい。
- 秋の日と年寄りは暮れ易いと言うけれど、父の老い方を見ていると、一日一日を大切にしたくなる。
類義語
- 秋の日は釣瓶落とし
- 老い先短し
- 光陰矢の如し
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
対義語
- 春の日は暮れそうで暮れぬ
- 春の日は長い