禍福門なし唯人の招く所
読み方
かふく もん なし ただ ひと の まねく ところ意味
災いも幸福も、外から勝手に入ってくる決まった門があるわけではなく、結局はその人自身の行いが招くものだという意味。善い行いは幸いを、悪い行いは災いを呼ぶという、行動の責任を説くことわざ。由来
中国の古典『春秋左氏伝(左伝)』襄公二十三年に見える「禍福無門、唯人所召」に由来する。襄公二十三年は紀元前550年ごろに当たり、『左伝』自体は春秋時代の事柄を記した史書で、成立は戦国時代ごろ(紀元前5〜4世紀ごろ)とされるが諸説ある。備考
漢文由来の硬い表現で、日常会話より文章・講話・説教調の文脈で使われやすい。単なる運不運ではなく、行いと結果の関係を強調する。例文
- 不正を重ねた会社が信用を失ったのは、まさに禍福門なし唯人の招く所だ。
- 日ごろから周囲に親切にしていた彼が困ったときに助けられたのを見ると、禍福門なし唯人の招く所だと思う。
- 準備を怠って試験に落ちたのだから、禍福門なし唯人の招く所で、誰かを責めることはできない。
- 小さな約束を守り続けた結果、大きな仕事を任された。禍福門なし唯人の招く所とはこのことだ。
- 健康を軽んじた生活を続けて体を壊したのは、禍福門なし唯人の招く所と言わざるを得ない。
類義語
- 身から出た錆
- 自業自得
- 因果応報
- 善因善果・悪因悪果
- 蒔かぬ種は生えぬ
対義語
- 運否天賦
- 果報は寝て待て
- 人事を尽くして天命を待つ