硯と男は使うほど光る
読み方
すずり と おとこ は つかう ほど ひかる意味
硯は墨を磨って使い込むほど表面につやが出るように、人も経験を積み、苦労や実務に鍛えられるほど能力や人間的な魅力が増す、という意味。特に昔は「男は社会で働き、使われてこそ一人前になる」という文脈で用いられた。由来
正確な成立年は不詳。墨を磨る道具である硯が、長く使われるほどなめらかになり光沢を帯びるという生活上の観察から生まれたたとえ。筆墨が日常的に使われた江戸時代以降の書字文化を背景に広まったと考えられるが、確かな初出年代は不明。備考
「男」とあるため、現代では性別を限定する古い言い方・男尊女卑的な響きに注意。一般化して「人は経験で磨かれる」と言い換えると無難。例文
- 新入社員のころは頼りなかった彼も、現場を任されるうちに成長した。まさに硯と男は使うほど光るだ。
- 祖父は、若いうちは苦労を避けるな、硯と男は使うほど光るものだとよく言っていた。
- 難しい案件を経験してから、彼の判断力には磨きがかかった。硯と男は使うほど光るということだろう。
- 部下を大事にするだけでなく、責任ある仕事を任せることも必要だ。硯と男は使うほど光るのだから。
- この言葉は古い表現だが、経験によって人が成長するという点では、硯と男は使うほど光ると言える場面は今も多い。
類義語
- 玉磨かざれば光なし
- 艱難汝を玉にす
- 鉄は熱いうちに打て
- 人は揉まれて強くなる
対義語
- 宝の持ち腐れ
- 器用貧乏