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石の物言う世の中

読み方

いし の ものいう よのなか

意味

どんな秘密でも、思いがけないところから世間に知られてしまうものだというたとえ。物を言うはずのない石でさえ語り出すような世の中だから、隠し事や悪事はいつか露見すると戒める表現。

由来

成立時期や初出は未詳。「石の物言う」は、古い日本語で主格を表す「の」を用いた形で、「石が物を言う」という意味。無生物の石まで秘密を語るという誇張から、隠し事が漏れやすい世間を表すことわざとして近世(江戸時代)ごろには広く用いられたと考えられる。

備考

古風で硬い表現。日常会話では「壁に耳あり障子に目あり」のほうが一般的。「石の」は古語的な主格表現で、「石が」と同義。

例文

  • 社内だけの話のつもりだったが、翌日には取引先まで知っていた。まさに石の物言う世の中だ。
  • 誰にも見られていないと思って不正をしても、石の物言う世の中、いつか必ず明るみに出る。
  • あの二人の婚約は内緒だったのに、もう町中の噂になっている。石の物言う世の中だね。
  • 証拠は残していないと彼は言うが、石の物言う世の中だから油断はできない。
  • 秘密の計画ほど人の口に上りやすい。石の物言う世の中と思って、言動には気をつけよう。

類義語

  • 壁に耳あり障子に目あり
  • 天知る地知る我知る人知る
  • 隠すより現る
  • 悪事千里を走る

対義語

  • 死人に口なし

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