知らぬ道より馴れた道
読み方
しらぬ みち より なれた みち意味
知らない道を行くより、通り慣れた道を行くほうが安心で確実だという意味。転じて、未経験で不確かな方法や相手を選ぶより、経験があり事情をよく知っているものを選ぶほうが安全で失敗が少ない、というたとえ。由来
具体的な初出や成立年は不詳。交通手段が限られ、道に迷うことが大きな危険につながった時代の生活実感から生まれた言い回しと考えられる。少なくとも近世以降、経験や慣れの確かさを説くことわざとして用いられてきた。備考
安全・堅実を重んじる場面で使う。挑戦を避ける消極的な響きもあるため、革新や冒険を評価する文脈では皮肉に聞こえることがある。例文
- 新しい近道を試したくなったが、夜道なので、知らぬ道より馴れた道と思っていつもの道を帰った。
- 転職先を選ぶとき、彼は条件のよさだけでなく、知らぬ道より馴れた道で、経験のある業界に残ることにした。
- 初めてのソフトを導入するより、今回は納期が厳しいから知らぬ道より馴れた道で、使い慣れたツールで進めよう。
- 旅行先で地元の人に細い抜け道を勧められたが、母は知らぬ道より馴れた道だと言って大通りを選んだ。
- 新しい取引先も魅力的だが、大事な案件だから、知らぬ道より馴れた道で、信頼関係のある会社に頼むことにした。
類義語
- 知らぬ神より馴染みの鬼
- 勝手知ったる
- 昔取った杵柄
対義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 可愛い子には旅をさせよ
- 案ずるより産むが易し