皿嘗めた猫が科を負う
読み方
さら なめた ねこ が とが を おう意味
大きな悪事をした者や本当の犯人は逃げてしまい、あとに残った軽い関係者や末端の者だけが罪を負わされること。皿の魚などを食べた猫ではなく、あとから皿をなめただけの猫が罰せられる、という不公平さをたとえる。由来
皿の上の食べ物を盗んだ猫は逃げ、あとから皿を嘗めただけの猫が見つかって咎められる、という身近なたとえから生まれた俗諺。成立時期・初出は不明だが、近世以前から口承で用いられていたと考えられる。「嘗める」は「舐める」とも書く。備考
古風でやや硬い表現。「科」は「とが」と読み、罪・過失の意。現代では「舐めた」と書くことも多い。冤罪や責任転嫁を批判する文脈で使う。例文
- 不正を指示した幹部は辞任せず、書類を運んだだけの新人が処分されるとは、まさに皿嘗めた猫が科を負うだ。
- 事件の首謀者は海外へ逃げ、事情を知らなかった手伝いだけが逮捕された。皿嘗めた猫が科を負うとはこのことだ。
- 会議で決めた方針なのに、実行担当者だけが責められている。これでは皿嘗めた猫が科を負うではないか。
- 店の売上をごまかした本人は退職し、帳簿を確認しただけのアルバイトが疑われ、皿嘗めた猫が科を負う形になった。
- 上層部の判断ミスを現場の社員に押しつけるのは、皿嘗めた猫が科を負うような不公平な処分だ。
類義語
- 大魚を逸して小魚を捕らう
- 小者ばかりが罰を受ける
- とかげの尻尾切り
- 濡れ衣を着せられる
- 罪を着せられる
対義語
- 盗人が罪を負う
- 因果応報
- 自業自得