百足のあだ転び
読み方
むかで の あだころび意味
足が多い百足が、かえって足をもつれさせて転ぶように、人数・手段・備えなどが多すぎるために、かえってまとまりを欠き失敗することのたとえ。長所や有利な条件も、度を越すと障害になるという意味で使う。由来
足の多い虫である百足を見立てた日本のたとえ。足が多ければ安定して歩けそうなのに、逆に足がもつれて無用に転ぶ、という発想から生まれた。特定の故事や作者は不明で、成立時期もはっきりしないが、近世以降の口承的なことわざと考えられる。備考
やや古風で使用頻度は高くない表現。現代では、組織運営や企画で「多すぎて逆効果」と言いたい場面に用いると自然。例文
- 会議に参加者を増やしすぎて意見がまとまらず、まさに百足のあだ転びだった。
- 便利な機能を次々に追加した結果、操作が複雑になり、百足のあだ転びで利用者が離れてしまった。
- 優秀な担当者を何人も置いたのに、役割分担が曖昧で百足のあだ転びになった。
- 資料を用意しすぎて発表の要点がぼやけたのは、百足のあだ転びと言える。
- 支援策を増やすこと自体はよいが、制度が複雑になれば百足のあだ転びになりかねない。
類義語
- 船頭多くして船山に上る
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
- 薬も過ぎれば毒となる
- 下手の道具調べ
対義語
- 多々益々弁ず
- 大は小を兼ねる
- 備えあれば憂いなし