癖ある馬に能あり
読み方
くせ ある うま に のう あり意味
一見扱いにくい欠点や変わった癖をもつ人ほど、同時に優れた才能や役に立つ能力を備えていることがある、というたとえ。欠点だけを見て人を判断せず、隠れた長所や能力にも目を向けるべきだという意味で使われる。由来
馬の売買や飼育・乗馬の経験から生まれた言い方とされる。気性が荒い、乗りにくいなど癖のある馬が、実は脚が速い、力が強い、よく働くなど特別な能力をもつ場合があることに由来する。正確な成立年は不明だが、近世、少なくとも江戸時代にはことわざとして流布していたと考えられる。備考
人を「馬」にたとえる表現なので、直接本人に言うと失礼に響くことがある。欠点の弁護や才能の評価として、第三者について使うのが無難。例文
- 彼は協調性に欠けるところもあるが、発想力は抜群だ。まさに癖ある馬に能ありだ。
- 新しく入った職人は無口で頑固だが、細工の腕は誰よりもいい。癖ある馬に能ありというものだ。
- あの投手はフォームが独特で扱いにくいが、試合では結果を出す。監督は癖ある馬に能ありと評価している。
- 部長は彼女の強いこだわりを短所だけとは見ず、癖ある馬に能ありとして重要な企画を任せた。
- 癖ある馬に能ありだから、少し変わった性格だからといって人材を切り捨ててはいけない。
類義語
- 癖ある者に能あり
- 一癖ある者に能あり
- 変わり者には才がある
- 短所は長所の裏返し