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病む身より見る目

読み方

やむ み より みる め

意味

病気や苦しみを抱える本人よりも、それをそばで見守る家族や周囲の人のほうが、かえってつらく感じたり、気をもんだりすること。本人は覚悟や慣れで耐えていても、見ている側は助けられない無力感や心配に苦しむ、という意味。

由来

正確な成立時期は不詳。近世以前から、病人を看病する家族や周囲の心情を表す言い回しとして伝わったと考えられる。「病む身」は病気に苦しむ本人、「見る目」はそれを見ている人・見守る側を指す。江戸期のことわざ集や後世の辞典類に類似表現が見られるが、特定の故事に由来するものではない。

備考

病気・けが・出産・介護など、身近な人の苦しみを見守る場面で使う。本人の苦痛を軽く見る表現にならないよう、同情や共感の文脈で用いるのが自然。

例文

  • 手術を受ける本人は落ち着いていたが、待合室の家族は泣きそうで、まさに病む身より見る目だった。
  • 入院中の祖父は「大丈夫だ」と笑っていたが、見舞いに行くたびに祖母のほうがつらそうで、病む身より見る目という言葉を思い出した。
  • 子どもが高熱で苦しんでいる夜、代わってやれない親の気持ちは、病む身より見る目そのものだ。
  • 彼はリハビリを前向きに続けているが、痛みに耐える姿を見る妻は、病む身より見る目だとこぼした。
  • ペットの治療を見守るだけしかできず、病む身より見る目で、飼い主の私たちも眠れない日が続いた。

類義語

  • 病む身より見る目がつらい
  • 痛む身より見る目
  • 見るに見かねる
  • 他人の疝気を頭痛に病む

対義語

  • 人の痛いのは三年でも辛抱できる
  • 対岸の火事

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