病は治るが癖は治らぬ
読み方
やまい は なおる が くせ は なおらぬ意味
病気は医療や養生によって治ることがあるが、長年身についた癖や性格、習慣は簡単には改まらないという意味。人の性分や悪習を変えることの難しさを戒めたり、半ばあきらめて評したりするときに用いる。由来
正確な成立年や初出は不明。近世以前からの生活経験に基づく教訓的な俗諺と考えられ、江戸時代以降のことわざ集や口承の中で広まったとされる。「病」は外から治療できるが、「癖」は本人の性分に根ざすため直しにくい、という対比から生まれた表現。備考
「癖」は本来「直る」と書くのが一般的だが、ことわざでは「治る」と対比的に書かれることもある。人を評する表現なので、直接言うと失礼になる場合がある。例文
- 何度注意しても遅刻する彼を見ると、病は治るが癖は治らぬという言葉を思い出す。
- 禁煙には成功したのに、つい言い訳をする癖だけは抜けず、病は治るが癖は治らぬだと思った。
- 祖父はけがからすっかり回復したが、早合点する性格は相変わらずで、病は治るが癖は治らぬというものだ。
- 新しい職場でも同じミスを繰り返すなら、病は治るが癖は治らぬと言われても仕方がない。
- 子どものころからの浪費癖は大人になっても残りやすく、病は治るが癖は治らぬとはよく言ったものだ。
類義語
- 三つ子の魂百まで
- 雀百まで踊り忘れず
- 習い性となる
- 性は改め難し
- 持って生まれた性は直らぬ
対義語
- 改過自新
- 心を入れ替える
- 過ちては改むるに憚ることなかれ