疑心暗鬼を生ず
読み方
ぎしん あんきを しょうず意味
いったん疑う気持ちを持つと、何でもないことまで怪しく思え、ありもしない不安や恐怖を感じてしまうという意味。人を疑い始めると、相手の言動のすべてが悪意や裏切りの証拠のように見えてしまう心理をいう。由来
中国由来の成句「疑心生暗鬼」を訓読した表現。「疑う心があると、暗闇にいるはずのない鬼まで見える」というたとえに基づく。日本での初出年は不詳だが、近世以前から漢籍・漢文訓読の影響で用いられ、江戸時代には広く知られていたとされる。備考
「疑心暗鬼」は四字熟語としても使われるが、「疑心暗鬼を生ず」はことわざ的な定型句。やや硬く、文章語・教訓的表現で用いられることが多い。例文
- 彼の何げない一言まで裏があるように思えてしまい、まさに疑心暗鬼を生ずという状態だった。
- 連絡が少し遅れただけで浮気を疑うのは、疑心暗鬼を生ずというものだ。
- 社内で情報が隠されると、社員の間に疑心暗鬼を生ずる。
- 一度裏切られた経験があると、親切な申し出にさえ疑心暗鬼を生ずことがある。
- 根拠のない噂を信じていると、疑心暗鬼を生ずばかりで冷静な判断ができなくなる。
類義語
- 疑心暗鬼
- 疑えば目に鬼を見る
- 杯中の蛇影
- 疑心生暗鬼
対義語
- 信は万物の基を成す
- 信頼は力なり
- 信じる者は救われる