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甲の薬は乙の毒

読み方

こう の くすり は おつ の どく

意味

ある人には役立つもの・好ましいものでも、別の人には害になったり不都合だったりすることのたとえ。人や状況によって、同じ物事の価値や効果は異なるという意味。

由来

「甲」「乙」は十干の第一・第二で、特定しない二者を表す記号として使われる語。薬と毒を対比させ、同じものでも相手により作用が逆になることを示した表現。日本での初出・成立年は未詳だが、近代以降のことわざ辞典類に見られ、西洋の類句「One man’s meat is another man’s poison」と同趣旨。

備考

「甲」「乙」はAさん・Bさんのような仮の二者を表す。やや硬い表現で、日常会話では「人による」「合う合わないがある」と言い換えられることも多い。

例文

  • このサプリは私には合ったが、友人は体調を崩した。まさに甲の薬は乙の毒だ。
  • 厳しい指導で伸びる社員もいれば萎縮する社員もいる。甲の薬は乙の毒ということを忘れてはいけない。
  • 都会の便利な暮らしが好きな人もいるが、私には疲れるだけだ。甲の薬は乙の毒だね。
  • 彼にとっては集中できる音楽でも、私には騒音にしか聞こえない。甲の薬は乙の毒とはこのことだ。
  • 成功した勉強法をそのまま他人に勧めても、甲の薬は乙の毒で、合わない場合がある。

類義語

  • 人の好みはさまざま
  • 蓼食う虫も好き好き
  • 十人十色
  • 人それぞれ
  • 一人の肉は他人の毒

対義語

  • 万人に効く薬
  • 誰にでもよいもの
  • 良薬は口に苦し

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