理に勝って非に落ちる
読み方
り に かって ひ に おちる意味
道理や理屈の上では相手に勝っていても、言い方や態度、やり方が強引すぎるために、かえって非難される立場になること。正しさを振りかざすだけでは、人の納得や信頼を得られないという戒め。由来
正確な初出や成立年は未詳。日本で古くから使われる教訓的な言い回しで、近世から近代にかけてのことわざ集・辞書類に見られる。『理』は道理・正当性、『非』は道理に反することや過失を表し、理屈では勝っても振る舞いを誤れば悪い立場に陥る、という経験則から生まれたと考えられる。備考
やや硬い表現で、日常会話よりも評論・ビジネス・説教調の文脈で使われる。相手を論破することへの戒めとして用いられることが多い。例文
- 会議で彼の指摘は正しかったが、相手を責め立てたせいで、理に勝って非に落ちる結果になった。
- クレーム対応では、こちらに落ち度がなくても高圧的に説明すれば、理に勝って非に落ちることがある。
- 彼女は契約書の条項を根拠に相手を追い詰めたが、周囲からは冷たいと見られ、まさに理に勝って非に落ちた。
- 子どもに正論ばかりぶつけても反発されるだけだ。理に勝って非に落ちることのないよう、伝え方を考えたい。
- 裁判では有利でも、世間への説明を誤れば理に勝って非に落ちる。企業は法的正しさだけでなく誠実さも示すべきだ。
類義語
- 正論も過ぎれば非となる
- 勝って負ける
- 理屈で勝って情に負ける
- 理詰めも度を越せば反感を買う
対義語
- 道理が通る
- 理にかなう
- 筋を通して信を得る