獅子の子落とし
読み方
しし の こおとし意味
親が子をあえて厳しい環境に置き、苦難を経験させることで強く立派に育てようとすること。転じて、将来の成長を願って弟子や部下に厳しい試練を与えることをいう。単なる意地悪や虐待ではなく、教育的意図を伴う厳しさを表す。由来
獅子は子を産むと深い谷へ落とし、自力で這い上がってきた子だけを育てるという古い伝説に由来する。実際のライオンの習性ではなく、中国由来の説話・仏教的な獅子観が日本で広まったものとされる。正確な成立年は不明だが、中世以降の説話・軍記物の時代には類似表現が見られる。備考
教育的な厳しさを肯定的に言う場合が多いが、現代では過度な負担や虐待の正当化に聞こえることもあるため注意。例文
- 父は息子をあえて一人で海外へ行かせた。まさに獅子の子落としのつもりだったのだろう。
- 新人に難しい案件を任せるなんて厳しいが、部長なりの獅子の子落としなのかもしれない。
- コーチは選手を甘やかさず、獅子の子落としのように厳しい練習を課した。
- 親元を離れて暮らして初めて、あれが獅子の子落としだったのだと理解した。
- 獅子の子落としと言えば聞こえはいいが、本人の力を見ずに無理をさせてはいけない。
類義語
- 可愛い子には旅をさせよ
- 獅子は我が子を千尋の谷に落とす
- 艱難汝を玉にす
対義語
- 過保護
- 甘やかし
- 箱入り娘