猿の水練魚の木登り
読み方
さる の すいれん うお の きのぼり意味
猿に水泳をさせ、魚に木登りをさせるように、本来の性質や能力に合わないことをさせるたとえ。人や物には向き不向きがあり、適性を無視してもよい結果は得られない、という意味で使う。由来
猿は木登りを得意とするが水練には不向きで、魚は泳ぐのに適しているが木には登れない、という自然な対比に基づくたとえ。正確な成立年・初出は未詳だが、江戸時代には口承のことわざとして用いられ、近世以降のことわざ資料にも見られる。備考
現代ではやや古風で硬い表現。人の能力不足を直接指すと失礼に聞こえるため、適性や配置の問題を論じる文脈で慎重に使う。例文
- 文章を書くのが苦手な彼に広報担当を任せるのは、猿の水練魚の木登りというものだ。
- 数字に強い人を営業から外して、不得意な接客だけさせるのは猿の水練魚の木登りではないか。
- その企画は、技術者に専門外のデザイン判断まで任せていて、まさに猿の水練魚の木登りだ。
- 子どもの適性を見ずに無理にピアノを習わせても、猿の水練魚の木登りになりかねない。
- 経験のない部署へ突然責任者として送るのは、本人にも会社にも猿の水練魚の木登りだと思う。
類義語
- 木に縁りて魚を求む
- 畑違い
- 見当違い
- 不向きなこと
対義語
- 適材適所
- 餅は餅屋
- 蛇の道は蛇