猿に木登り
読み方
さる に きのぼり意味
木登りが得意な猿に、わざわざ木登りを教えること。すでに十分な知識や技能を持つ相手に教えようとする、余計で見当違いな行為のたとえ。「そんなことは言われなくても分かっている」という場面で使う。由来
木に登るのが本能的に巧みな猿に木登りを教えるのは無用である、という動物の性質に基づくたとえ。成立年は不詳だが、江戸時代以降のことわざ・譬喩表現として広まったと考えられる。「猿に木登りを教える」の省略形。備考
相手の力量を認める意味もあるが、言い方によっては「余計なお世話」と皮肉に聞こえる。目上の人には「釈迦に説法ですが」などと和らげて使うことが多い。例文
- プロの料理人に包丁の握り方を説明するなんて、猿に木登りだよ。
- 長年経理を担当している彼女に領収書の整理を教えるのは、猿に木登りというものだ。
- その研究者に基礎用語を一から説明したら、猿に木登りだと笑われてしまった。
- 営業部長に名刺交換の作法を説くのは、さすがに猿に木登りではないか。
- 君が彼にプログラミングの初歩を教える必要はないよ。彼はその道の専門家だから、猿に木登りだ。
類義語
- 釈迦に説法
- 河童に水練
- 孔子に論語
- 猿に木登りを教える
- 班門弄斧
対義語
- 豚に真珠
- 猫に小判
- 馬の耳に念仏