狐七化け狸は八化け
読み方
きつね ななばけ たぬき は はちばけ意味
狐は七通りに化けるが、狸は八通りに化けるという意味から、人をだましたり相手の裏をかいたりする力にはさらに上手がいる、または狸のほうが狐より化けるのが巧みだ、というたとえ。ずる賢い者同士の駆け引きにも使う。由来
狐や狸が人に化けるという信仰は、日本の説話・民間伝承に古くから見られ、平安時代以前の文献にも狐の変化譚が現れる。ただし「狐七化け狸は八化け」という定型句の初出年は不明。江戸時代(17〜19世紀)には怪談、草双紙、落語などで狐狸の化け物譚が広まり、狐より狸が一つ多く化けるという俗信・言い回しとして定着したと考えられる。備考
狐・狸を人を化かす動物と見る民俗観が前提。相手のほうがさらに上手だと評する時に使い、称賛より皮肉・警戒の響きが強い。例文
- 彼の言い訳も巧みだったが、彼女の切り返しはさらに上手で、まさに狐七化け狸は八化けだ。
- 詐欺師同士の交渉は狐七化け狸は八化けで、どちらも本音を見せようとしない。
- あの二人の値引き交渉を見ていると、狐七化け狸は八化けという言葉を思い出す。
- 先輩もかなりの策士だが、部長はその上を行く。狐七化け狸は八化けだね。
- 噂を流した相手を逆に利用するなんて、狐七化け狸は八化けの世界だ。
類義語
- 狐と狸の化かし合い
- 狸の化かし合い
- 海千山千
- 上には上がある
対義語
- 正直は一生の宝
- 正直の頭に神宿る