物盛んなれば則ち衰う
読み方
もの さかんなれば すなわち おとろう意味
物事は勢いが盛んになり、頂点に達すると、やがて必ず衰え始めるということ。繁栄や成功は永遠には続かず、盛衰は世の常であるという無常観や戒めを表す。由来
古代中国の思想・漢籍に由来する表現で、「物盛則衰」という漢文を訓読したもの。『戦国策』などに見える「日中すれば則ち移り、月満つれば則ち虧け、物盛んなれば則ち衰う」に通じる。『戦国策』は戦国時代の逸話を、前漢時代(紀元前1世紀ごろ)に劉向が整理した書とされる。日本では漢籍の受容を通じて広まったが、伝来の正確な時期は不明。備考
漢文訓読調で非常に硬い表現。日常会話より、評論・歴史叙述・訓示などで使われる。「則ち」は「すなわち」と読む。例文
- あの会社も一時は業界を独占していたが、物盛んなれば則ち衰うで、今は新興企業に押されている。
- 王朝の栄華を描いた物語を読むと、物盛んなれば則ち衰うという言葉の重みを感じる。
- 人気絶頂のときほど慢心してはいけない。物盛んなれば則ち衰うという戒めを忘れるな。
- チームは三連覇を達成したが、監督は物盛んなれば則ち衰うと考え、すぐに世代交代に着手した。
- 観光地として急に有名になった町も、物盛んなれば則ち衰うで、流行が去った後の対策が必要だ。
類義語
- 盛者必衰
- 栄枯盛衰
- 月満つれば則ち虧く
- 満つれば欠く
- 驕れる者久しからず
対義語
- 末広がり
- 日に日に栄える
- 旭日昇天の勢い