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物は言い残せ菜は食い残せ

読み方

もの は いいのこせ な は くいのこせ

意味

言いたいことを何もかも言い尽くすと、相手を傷つけたり後の災いを招いたりしやすいので、言葉は控えめにし、余地を残しておくのがよいという教え。食べ物を少し残すように、発言にも節度が必要だというたとえ。

由来

正確な成立年は不明。近世以前からの民間の処世訓とされ、食事では少し食べ残すほどの余裕をよしとする感覚を、発言にも当てはめたもの。江戸時代のことわざ集・俚諺類に見られる類の表現で、控えめな言動を戒めとして伝えた句と考えられる。

備考

やや古風な表現で、日常会話ではあまり頻出しない。現代では「言わぬが花」「言い過ぎないほうがよい」と言い換えると伝わりやすい。

例文

  • 会議で不満を全部ぶつけたくなったが、物は言い残せ菜は食い残せと思い、要点だけを伝えた。
  • 友人への忠告も言い過ぎると反発される。物は言い残せ菜は食い残せで、今日はここまでにしておこう。
  • 交渉では手の内をすべて明かさないほうがいい。まさに物は言い残せ菜は食い残せだ。
  • 親子げんかの最中、母は物は言い残せ菜は食い残せと言って、最後の一言を飲み込んだ。
  • 謝罪の場では説明を尽くすことも大切だが、相手を責めるような言葉は控えるべきだ。物は言い残せ菜は食い残せである。

類義語

  • 言わぬが花
  • 沈黙は金
  • 口は災いの元
  • 物言えば唇寒し秋の風
  • 腹八分目

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