牛に対して琴を弾ず
読み方
うし にたいして こと を だんず意味
道理や価値のわからない相手に、どれほど立派な説明や高尚なものを示しても無駄であるというたとえ。相手の理解力・関心・受け止め方に合わない働きかけは効果がない、という意味で使う。由来
中国の故事「対牛弾琴」に由来する。後漢末〜三国時代ごろ(2〜3世紀)の牟融『理惑論』に見える、公明儀が牛に琴の名曲を聞かせても牛は草を食べ続けた、という話がもと。正確な成立年は不詳。備考
やや古風・漢文調の表現で、日常会話では「馬の耳に念仏」の方が一般的。相手を見下す響きがあるため使用場面に注意。例文
- 専門用語ばかりで新人に説明しても、牛に対して琴を弾ずで、何も伝わらなかった。
- 彼に古典音楽の魅力を熱く語ったが、興味がないらしく、まさに牛に対して琴を弾ずだった。
- 相手の知識に合わせずに高度な資料を渡しても、牛に対して琴を弾ずになってしまう。
- どれほど丁寧にマナーを説いても、聞く気のない人には牛に対して琴を弾ずだ。
- 商品の価値を理解しない顧客に細かな技術説明をしても、牛に対して琴を弾ずに終わることがある。
類義語
- 馬の耳に念仏
- 猫に小判
- 豚に真珠
- 犬に論語
- 対牛弾琴
対義語
- 打てば響く
- 一を聞いて十を知る
- 話せばわかる