片口聞いて公事を分くるな
読み方
かたくち を きいて くじ を わくるな意味
片方の言い分だけを聞いて、争いごとや訴訟の是非を判断してはならないという戒め。人の対立や問題を裁くときは、必ず双方の話を聞き、公平に事実を確かめるべきだという意味。由来
「片口」は一方の当事者の言い分、「公事」は訴訟・裁判のこと。「分くる」は判断して裁く意。裁判や仲裁で片方の主張だけを聞いて判定する危うさを戒めた語で、正確な成立年は不詳。近世、少なくとも江戸時代の俚諺・教訓的表現として広まったと考えられる。備考
古風な言い回しで日常会話ではやや硬い。現代では「片方の話だけで判断するな」「双方の言い分を聞け」と言い換えると通じやすい。例文
- 部長は片方の社員の話だけで決めず、「片口聞いて公事を分くるな」と言って、相手の説明も聞いた。
- 子どものけんかを叱る前に、片口聞いて公事を分くるなと思い、二人から事情を聞いた。
- ネットの投稿だけで店を悪者にするのは、片口聞いて公事を分くるなというものだ。
- 友人の離婚話も、片口聞いて公事を分くるなで、相手側の事情を知らなければ軽々に判断できない。
- 苦情が入ったときこそ、片口聞いて公事を分くるなを忘れず、関係者全員に確認する必要がある。
類義語
- 両方聞いて下知をなせ
- 一方聞いて沙汰するな
- 片言を聞いて公事を分くるな
- 両方の言い分を聞く
対義語
- 一方の言い分だけで判断する
- 片聞きで裁く
- 早合点する