父母在せば遠く遊ばず
読み方
ふぼ いませば とおく あそばず意味
父母が健在でいる間は、親を心配させたり世話をおろそかにしたりしないよう、遠方へむやみに出かけるべきではないという教え。出かける場合も、行き先や目的を明らかにしておくべきだという、親孝行・孝道を説く言葉。由来
中国古典『論語』里仁篇の「父母在、不遠遊、遊必有方」に由来する。孔子(紀元前551〜前479)の言葉とされ、『論語』は弟子たちによって戦国時代頃(紀元前5〜4世紀頃)に編纂されたと考えられている。日本では漢文訓読により「父母在せば遠く遊ばず」と読まれ、ことわざとして用いられるようになった。備考
儒教的な孝の思想を背景に持つ古風な表現。現代では「遠出するな」と厳格に解するより、親への配慮や連絡の大切さを説く文脈で使われる。例文
- 転勤で海外赴任の話が出たが、父母在せば遠く遊ばずという言葉を思い出し、老いた両親とよく相談することにした。
- 祖母は、若いころ旅行好きだった私に、父母在せば遠く遊ばずだから行き先だけは必ず知らせなさいと言った。
- 父母在せば遠く遊ばずとはいえ、仕事で遠方へ行くなら、せめて連絡を絶やさないことが親孝行だ。
- 彼は一人息子なので、父母在せば遠く遊ばずの考えから、実家の近くで就職先を探している。
- 長期の放浪旅行に出る前に、父母在せば遠く遊ばずという教えを踏まえて、両親に日程と連絡先をきちんと伝えた。
類義語
- 父母在せば遠く遊ばず、遊ぶに必ず方あり
- 親の在すうちは遠く遊ばず
- 孝行のしたい時分に親はなし
対義語
- 可愛い子には旅をさせよ