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燕雀処堂に楽しむ

読み方

えんじゃく しょどう に たのしむ

意味

危険や災難がすぐそこまで迫っているのに、それに気づかず、安心しきってのんきに楽しんでいることのたとえ。平穏に見える状況でも、足元に大きな危機がある場合に用いる。

由来

中国古典『孔叢子』論勢に見える故事に由来する。堂の上に巣を作った燕や雀が、火災で家が焼けようとしているのも知らず、親子で餌を与え合って楽しんでいたというたとえ。『孔叢子』の成立年代は定説がなく、前漢頃の伝承を含むとも、後漢から魏晋頃に現行形が整ったともされる。

備考

やや硬い漢語的表現で、日常会話より文章・評論向き。単なる楽観ではなく「目前の危機に気づかない愚かさ」を批判的にいう。

例文

  • 業績が急落しているのに宴会ばかり開くとは、まさに燕雀処堂に楽しむだ。
  • 堤防に亀裂が入っているのに祭りの準備に夢中な村人たちは、燕雀処堂に楽しむようなものだった。
  • 市場の変化を見ないで過去の成功に酔っていると、燕雀処堂に楽しむ結果になりかねない。
  • 彼らは資金繰りの危機を知らされず、ボーナスの話で盛り上がっていて、燕雀処堂に楽しむありさまだった。
  • 災害警報を軽く見て海辺で遊び続けるのは、燕雀処堂に楽しむと言われても仕方がない。

類義語

  • 燕雀処堂
  • 釜中の魚
  • 風前の灯火
  • 累卵の危うき
  • 危機が迫ることを知らず

対義語

  • 転ばぬ先の杖
  • 備えあれば憂いなし
  • 安きに居て危うきを思う
  • 治に居て乱を忘れず

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