灯心で竹の根を掘る
読み方
とうしんで たけのねを ほる意味
力や道具、方法があまりにも弱く、相手や目的に対してまったく釣り合わないため、成果を上げることがほとんど不可能であることのたとえ。無力な手段で大きな難事に取り組むむだな努力をいう。由来
「灯心」は行灯などの油を吸い上げて火をともす細い芯のこと。柔らかく細い灯心で、堅く張った竹の根を掘ろうとしても不可能なことから生まれたたとえ。成立時期は明確ではないが、江戸時代の俚諺・譬え表現として広まったと考えられる。備考
やや古風で文語的な言い回し。日常会話では「無理がある」「焼け石に水」などに言い換えられることも多い。努力そのものより、手段の不相応さを強調する。例文
- 十分な資金も人員もないまま全国展開を目指すのは、灯心で竹の根を掘るようなものだ。
- この古いパソコン一台で膨大な映像データを処理しようなんて、灯心で竹の根を掘る話だよ。
- 専門知識なしに一人で複雑な訴訟に挑むのは、まさに灯心で竹の根を掘るに等しい。
- 小さなバケツだけで大火事を消そうとするのは、灯心で竹の根を掘るような無謀な試みだった。
- 対策が注意喚起のポスターだけでは、深刻な不正を防ぐには灯心で竹の根を掘るようなものだ。
類義語
- 蟷螂の斧
- 藁しべで鐘を撞く
- 爪楊枝で重箱の隅をつつく
- 蚊の涙
- 焼け石に水
対義語
- 適材適所
- 鬼に金棒
- 大事には大器を用いる
- 牛刀をもって鶏を割く