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火を貸せば油まで取られる

読み方

ひ を かせば あぶら まで とられる

意味

少し親切にしたり小さな便宜を与えたりすると、相手がそれにつけ込んで、さらに大きなものまで奪ったり要求したりするというたとえ。人の好意を当然のように利用する相手への警戒を表す。

由来

油を燃料とする灯火が生活に身近だった時代、火だけを貸したつもりが、火を保つための貴重な油まで取られてしまう、という日常的な比喩から生まれたことわざ。具体的な初出や成立年は不詳だが、近世以前の生活感覚に基づく表現と考えられる。

備考

相手の図々しさや、好意につけ込まれる状況をやや批判的に言う表現。人助け自体を否定するより、限度や線引きの大切さを示す時に使う。

例文

  • 一度だけ資料を貸したら、毎回こちらのノートまで要求してくるなんて、火を貸せば油まで取られるだ。
  • 親切のつもりで仕事を手伝ったら、担当まで押しつけられた。まさに火を貸せば油まで取られるというものだ。
  • 友人に少額を貸したら、今度は家賃まで頼まれたので、火を貸せば油まで取られると思って断った。
  • 無料で相談に乗っていたら、契約書の作成まで当然のように頼まれた。火を貸せば油まで取られるにならないよう線引きが必要だ。
  • 最初に特別扱いをすると、次々に例外を求められる。火を貸せば油まで取られるから、規則は守ったほうがよい。

類義語

  • 庇を貸して母屋を取られる
  • 軒を貸して母屋を取られる
  • 寸を与えて尺を取られる
  • 一寸を与えれば一尺を望む
  • 小を貸して大を失う

対義語

  • 恩を恩で返す
  • 持ちつ持たれつ
  • 情けは人のためならず

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