火と水とは相容れず
読み方
ひ と みず と は あいいれず意味
火と水が同時に存在しにくく、互いに打ち消し合うように、性質・考え方・立場などが正反対で、どうしても調和したり共存したりできないことのたとえ。人間関係、主義主張、組織方針などが根本的に対立している場合に用いる。由来
火は水で消え、水は火の熱で蒸発するという自然現象から生まれたたとえ。古代中国の陰陽五行思想では「水」と「火」は相剋関係とされ、この発想を背景にした漢語表現「水火相容れず」「水火不相容」が日本に伝わったと考えられる。日本での初出年は未詳だが、漢籍受容が進んだ中世〜江戸期には類似表現が広まっていたとみられる。備考
やや文語的で硬い表現。「相容れず」は「互いに受け入れない」の意。日常会話では「水と油」「犬猿の仲」のほうが使いやすい場合が多い。例文
- あの二人は仕事の進め方が正反対で、まさに火と水とは相容れずだ。
- 利益優先の経営方針と安全第一の現場の考えは、火と水とは相容れずの関係になっている。
- 彼の保守的な意見と彼女の急進的な提案は、火と水とは相容れずで、会議はまとまらなかった。
- 感情で動く兄と理屈を重んじる弟は、昔から火と水とは相容れずだった。
- その二つの宗派は教義の根本が異なり、火と水とは相容れずと評されてきた。
類義語
- 水火相容れず
- 氷炭相容れず
- 水と油
- 犬猿の仲
- 薫蕕器を同じゅうせず
対義語
- 水魚の交わり
- 意気投合
- 馬が合う
- 相思相愛
- 肝胆相照らす