溺るるに及んで船を呼ぶ
読み方
おぼるる に およんで ふね を よぶ意味
危険や困難が目前に迫って、どうにもならなくなってから助けや対策を求めても遅いということ。物事は手遅れになる前に備え、早めに準備や対応をしておくべきだという戒め。由来
水に溺れてから船を呼んでも救助が間に合わない、という状況をたとえにした漢文訓読調の古いことわざ。明確な初出や成立年は未詳だが、同趣旨の「渇して井を穿つ」などと同じく、近世以前から教訓表現として用いられたと考えられる。備考
文語的でやや硬い表現。「溺れるに及んで船を呼ぶ」と現代語風に言うこともあるが、会話では類義の「後の祭り」などの方が一般的。例文
- 締め切り当日に資料を集め始めても、溺るるに及んで船を呼ぶようなものだ。
- 災害が起きてから非常用品を買いに走るのは、まさに溺るるに及んで船を呼ぶだ。
- 経営が傾いてから慌てて資金繰りを相談しても、溺るるに及んで船を呼ぶことになりかねない。
- 試験前夜に初めて教科書を開くなんて、溺るるに及んで船を呼ぶような勉強法だ。
- 健康診断の結果が悪くなってから生活習慣を見直すのでは、溺るるに及んで船を呼ぶと言われても仕方がない。
類義語
- 渇して井を穿つ
- 泥棒を捕らえて縄を綯う
- 盗人を見て縄を綯う
- 後の祭り
- 六日の菖蒲十日の菊
対義語
- 転ばぬ先の杖
- 備えあれば憂いなし
- 用心に怪我なし
- 未雨綢繆