湯の辞儀は水になる
読み方
ゆ の じぎ は みず に なる意味
互いに遠慮したり、形式的な礼儀にこだわったりしているうちに、せっかくの機会や物事の価値が失われてしまうというたとえ。熱い湯も、譲り合いの挨拶ばかりしていれば冷めて水になる、という意味から。由来
成立時期・初出は不詳。昔、熱い湯を使う場面で「どうぞ先に」と辞儀や遠慮を重ねているうちに、湯が冷めて水同然になることにたとえた言い回し。近世以降の庶民生活の中で用いられた諺と考えられるが、正確な年代は不明。備考
日常会話ではやや古風。過度な遠慮や儀礼を戒める文脈で使う。相手の礼儀そのものを否定する表現ではない点に注意。例文
- 会議で譲り合ってばかりいるうちに契約の機会を逃した。まさに湯の辞儀は水になるだ。
- 遠慮して誰も発言しないなら、湯の辞儀は水になるから、まず君の意見を聞かせてほしい。
- 招待券を誰が使うか決めずにいたら期限が切れた。湯の辞儀は水になるとはこのことだ。
- 相手に気を遣うのは大切だが、湯の辞儀は水になるので、必要なときは早く決断しよう。
- 二人が『お先にどうぞ』と言い合っている間に最終電車が出てしまい、湯の辞儀は水になる結果となった。
類義語
- 遠慮は無沙汰
- 遠慮ひだるし伊達寒し
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
- 礼も過ぎれば無礼になる
対義語
- 善は急げ
- 思い立ったが吉日
- 好機逸すべからず