渋柿の長持ち
読み方
しぶがき の ながもち意味
渋い柿は甘い柿より傷みにくく長く残ることから、性質が悪く人に好かれない者ほど、かえって長生きしたり世に残ったりするというたとえ。人を評する際に使うと強い皮肉・悪口になる。由来
渋柿は渋みが強く、そのままでは食べにくい一方、甘柿より腐りにくく保存が利くという生活上の観察に由来する。成立年代・初出は不詳だが、柿の栽培と保存食文化を背景に、近世以前からの俚諺として広まったと考えられる。備考
現代ではかなり辛辣で差別的・侮蔑的に響きやすい。長寿を祝う場や本人に向けて使うのは避けるべき表現。例文
- あの口うるさい隠居が九十を過ぎても元気だなんて、まさに渋柿の長持ちだ。
- 嫌われ者ほどしぶとく残るものだと、父は「渋柿の長持ちだな」と苦笑した。
- 上司の悪口で「渋柿の長持ち」などと言えば失礼だから、冗談でも本人の前では言わないほうがいい。
- 昔は近所の偏屈な老人を指して、渋柿の長持ちなどと皮肉ることがあった。
- 憎まれっ子世に憚るというが、あの人のしぶとさを見ると渋柿の長持ちという言葉を思い出す。
類義語
- 憎まれっ子世に憚る
- 渋柿は長持ち
- 悪人長生き
対義語
- 美人薄命
- 佳人薄命