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渇して井を穿つ

読み方

かっして い を うがつ

意味

必要に迫られてから慌てて準備を始めても、すでに遅いというたとえ。喉が渇いてから井戸を掘るように、事前に備えておくべきことを怠った結果、間に合わなくなる状況を戒める言葉。

由来

中国古典に由来する成句。『黄帝内経・素問』などに見える「渇して井を穿つ」に基づくとされる。成立時期は諸説あるが、戦国時代から前漢期(紀元前3〜1世紀ごろ)に編まれた医学・思想書の文脈で、病気や乱れが起きてから対処しても遅いことを説いた表現。

備考

やや文語的で硬い表現。日常会話では「泥縄」「後の祭り」の方がよく使われるが、文章や訓戒的な文脈では有効。

例文

  • 試験前日に参考書を買うなんて、渇して井を穿つようなものだ。
  • 災害が起きてから備蓄品を集めても、渇して井を穿つで間に合わない。
  • 資金繰りが悪化してから融資先を探すのは、まさに渇して井を穿つだ。
  • 健康診断で異常が出てから生活習慣を見直すのでは、渇して井を穿つになりかねない。
  • 人手不足が深刻になってから採用活動を始めるのは、渇して井を穿つというものだ。

類義語

  • 泥棒を捕らえて縄を綯う
  • 盗人を見て縄を綯う
  • 泥縄
  • 後の祭り
  • 臍を噛む

対義語

  • 転ばぬ先の杖
  • 備えあれば憂いなし
  • 用心に怪我なし
  • 濡れぬ先の傘

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