浅瀬に仇波
読み方
あさせ に あだなみ意味
浅い水辺ほど波が立ちやすく騒がしいことから、考えや知識の浅い人ほど、むやみに騒いだり得意げに話したりするというたとえ。軽薄な人ほど目立って騒ぐ、という戒めや批評に用いられる。由来
浅い瀬では水が底に当たりやすく、少しの風や流れでも波立って騒がしく見えるという自然観察に基づくたとえ。成立年は不詳だが、近世以降の諺として広まり、江戸時代の諺集・辞書類にも見られる表現とされる。「仇波」は、むやみに立つ波・はかない波の意。備考
人を直接批判する響きが強いので、面と向かって使うと失礼になりやすい。文章語・教訓的表現として用いられることが多い。例文
- 会議で一番大声で反対していた彼は、資料をほとんど読んでいなかった。まさに浅瀬に仇波だ。
- 知識が浅いほど断定的に語りたがるものだと聞くと、浅瀬に仇波という言葉を思い出す。
- 新人が少し覚えただけで先輩に説教し始めたので、周囲は浅瀬に仇波だと苦笑した。
- 本当に詳しい人は静かに要点だけを述べ、浅瀬に仇波の人ほど専門用語を並べて騒ぎ立てる。
- 彼女は議論の中身よりも声の大きさで勝とうとしていて、浅瀬に仇波という印象を与えてしまった。
類義語
- 空き樽は音が高い
- 浅い川は音を立てる
- 弱い犬ほどよく吠える
- 小人ほど騒ぐ
対義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 深い川は静かに流れる
- 大賢は愚なるが如し