治に居て乱を忘れず
読み方
ち に いて らん を わすれず意味
世の中がよく治まり平穏な時でも、戦乱や混乱、災害などが起こる可能性を忘れず、常に備えを怠ってはならないという戒め。安全な状態に慣れて油断すると、いざという時に対応できないという意味で使われる。由来
中国の古典『易経』繋辞下伝にある「安而不忘危、存而不忘亡、治而不忘乱」に由来する故事成語。『易経』本文は古代中国で成立し、繋辞伝などの注釈部分は戦国時代末期から前漢初期ごろ(紀元前3〜2世紀ごろ)の成立とされるが、正確な年は不明。備考
やや硬い表現で、日常会話よりも訓示・評論・防災・政治・経営の文脈で使われやすい。中国古典由来の故事成語として扱われる。例文
- 災害が少ない地域だからこそ、治に居て乱を忘れず、避難経路を家族で確認しておきたい。
- 会社の業績が好調な今こそ、治に居て乱を忘れず、新しいリスクへの対策を進めるべきだ。
- 平和な時代が続くと危機意識が薄れがちだが、治に居て乱を忘れずという姿勢は大切である。
- システム障害が起きてから慌てないよう、治に居て乱を忘れず、バックアップ体制を整えた。
- 祖父はいつも『治に居て乱を忘れず』と言い、非常食や懐中電灯を欠かさず用意していた。
類義語
- 備えあれば憂いなし
- 油断大敵
- 安きに居て危うきを思う
- 居安思危
- 転ばぬ先の杖
対義語
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 油断大敵を忘れる
- 平和ぼけ