河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿
読み方
ふぐ を くう ばか ふぐ を くわぬ ばか意味
毒の危険を承知で河豚を食べるのも愚かだが、非常においしい河豚を危険だからといってまったく食べないのもまた愚かだ、という意味。転じて、危険や損得を考えすぎても、思い切って楽しむことを避けすぎても、どちらも極端で賢明とはいえないというたとえ。由来
成立年代は不詳。河豚は古くから食用にされたが、強い毒による中毒死も多く、江戸時代には庶民の間で美味と危険が並び語られた。特に江戸時代から明治時代にかけて河豚食の禁令や地域差があり、その危うさと魅力を対比して生まれた言い回しとされる。備考
河豚毒という実際の危険を背景にした言葉。現在は免許を持つ調理師が扱う料理を指すのが普通で、無資格調理や危険行為を勧める意味では使わない。例文
- 危険だから海外旅行は絶対にしないと言う彼に、祖父は「河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿だよ」と笑った。
- 投資は怖いが、何も学ばず機会を全部避けるのも、河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿というものだ。
- 彼女はリスクを説明したうえで、「河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿、最後は自分で決めて」と言った。
- 新しい技術には失敗の危険もあるが、使わないまま取り残されるのも河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿だ。
- 本場の河豚料理を前にして、父は少し迷ったが、「河豚食う馬鹿河豚食わぬ馬鹿だ」と言って箸を取った。
類義語
- 河豚食う馬鹿に食わぬ馬鹿
- 河豚食う無分別河豚食わぬ無分別
- 危ない橋も一度は渡れ
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 命あっての物種
- 危ない橋を渡るな