水は舟を載せまた舟を覆す
読み方
みず は ふね を のせ また ふね を くつがえす意味
人民や部下、大衆の力は、為政者や組織の長を支え発展させる一方で、不満や反発が高まればそれを倒す力にもなるというたとえ。権力を持つ者は、支えてくれる人々を軽んじてはならないという戒めを表す。由来
中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想書『荀子』王制篇に見える「君者舟也、庶人者水也。水則載舟、水則覆舟」に由来する。君主を舟、民衆を水にたとえ、水は舟を浮かべるが、荒れれば舟を転覆させるという政治的教訓として伝わった。備考
政治・組織運営・世論の力を語る場面で使われる故事成語。文語的で硬い表現のため、日常会話より評論・演説・文章で用いられやすい。例文
- 支持率にあぐらをかいて国民の声を無視すれば、水は舟を載せまた舟を覆すことを思い知らされるだろう。
- 社長は社員の不満を軽く見ていたが、大量退職が起こり、水は舟を載せまた舟を覆すという言葉が現実になった。
- ファンの応援で人気者になったのだから、水は舟を載せまた舟を覆すと心得て、誠実に振る舞うべきだ。
- 新しい市長は、水は舟を載せまた舟を覆すという教えを胸に、市民との対話を重視した。
- 顧客の信頼が会社を成長させる一方、裏切れば一気に離れていく。まさに水は舟を載せまた舟を覆すである。
類義語
- 舟を載するも水、舟を覆すも水
- 水能く舟を載せ、亦能く舟を覆す
- 君は舟なり、民は水なり
- 民は国の本
- 民の声は天の声