民は食をもって天となす
読み方
たみ は しょく を もって てん と なす意味
人民にとって食糧は天にも等しいほど大切であり、食べ物がなければ生活も社会も成り立たないという意味。政治や経済を考えるうえで、まず民衆の食生活・食糧確保を安定させることが根本である、という教えとして用いられる。由来
中国の古典『漢書』酈食其伝に見える「王者以民為天、而民以食為天」(王者は民をもって天となし、民は食をもって天となす)に由来する故事成語。『漢書』は後漢の班固らが編纂し、成立は1世紀末から2世紀初めごろ。日本には漢籍の受容を通じて伝わった。備考
漢文訓読調で硬い表現。「民は食を天とす」ともいう。日常会話より、政治・歴史・食糧問題などを論じる文章で使われやすい。例文
- 災害時の支援では、民は食をもって天となすというように、まず食料の確保が最優先だ。
- 新しい市長は、民は食をもって天となすとの考えから、学校給食と地域農業の整備に力を入れた。
- どれほど立派な政策を掲げても、物価高で食卓が苦しければ、民は食をもって天となすで支持は得られない。
- 歴史の授業で、飢饉が一揆につながった背景を、先生は民は食をもって天となすという言葉で説明した。
- 企業経営でも同じで、社員の生活が守られてこそ働く意欲が生まれる。まさに民は食をもって天となすだ。
類義語
- 民は食を天とす
- 民以食為天
- 腹が減っては戦ができぬ
- 食は命のもと
対義語
- 衣食足りて礼節を知る